私が初めて訪問看護に関わったのはかれこれ10年くらい前になります。
学生時代には在宅看護実習など無く、また病棟経験の長かった私には在宅のイメージなど想像もつきませんでした。
初めて伺う訪問。
「ごめんください…こんにちは、訪問看護の〇〇です」
「あーありがとうございます。待っとったよ~」で始まり、
「来週は○曜日の○時からです。それまで何かあったら遠慮なく連絡くださいね」
「ありがと~☺。また頼みますね」と
何気ない会話の中には次回訪問までの保険も含まれていて・・・。
*
利用者様だけに注げる時間は、わずか1時間程度ですが
それでも深く関わることができ、感謝のお言葉もいただけます。
それが私の仕事のやりがいとなっています。
訪問看護を通して、多くの利用者さまと関わります。
生活を支える役目である私たちですが
実は利用者さまに支えていただいていると常々感じるのです。
この仕事を続けていけるのは、
「多くの利用者さまに支えていただけている」
「私を待って下さる方がそこにいらっしゃる」
初めての訪問でも、今でも
そんな気持ちが変わらずあるからです。
私はこの仕事が大好きになりました。
(訪問看護ステーションほたるきた 管理者 杉本)